あふれる汚染水 福島第一原発で何が
今月(4月)、放射能汚染水の漏えいが相次いで見つかった福島第一原子力発電所。
漏えいのあった地下貯水槽では、ポンプで水をくみ上げ、空にする作業が行われています。
作業員
「ポンプ起動。」
しかし、今も水漏れは続いています。
地下水を通じて、海に流出することが懸念されています。
地元の漁業者
「流れたやつは山に行かんべえ。
漁師が魚とれねえっていうのは、一番情けないべ。」
いまだ分からない漏えいの原因。
しかし、取材を進めると、さまざまなリスクが見過ごされていたことが明らかになってきました。
建設技術者
「(遮水用の)ベントナイト層が適切にあれば、こんなに早く漏水することはない。」
大学教授(土木工学)
「外に漏れることが絶対にゼロということはありえないのが、この構造物(貯水槽)」
冷温停止状態後最大の危機となった汚染水漏えい。
その背景に迫ります。