羽鳥湖高原から北茨城へ
野口雨情記念童謡館というのがいわきの湯本温泉にあります。小ぢんまりした展示館です。館に入ると、雨情の懐かしい童謡が流れています。そこから、車で30分ほど行くと北茨城市に野口雨情記念館があります。館内には、雨情作詞の原稿が沢山展示されています。私の幼少の頃、母が買ってくれたレコードを手回し蓄音機で聴いたものですが、雨情の童謡は何歳になってもいいですね。
シャボン玉 飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こはれて消えた
シャボン玉 消えた
飛ばずに消えた
生れて すぐに
こはれて消えた
風 風 吹くな
シャボン玉 飛ばそ
私と同世代のフォークシンガーが、この詩は、東北地方の貧しい農家の間引きの風習と圧政を暗に批判したものだとライブ会場で語ったことを覚えておりますが、松平定信は白河藩で、この風習を矯正して人口増加策を講じて、天明5年から寛政4年までの7年間で領内人口を3.500人増加させたとありますから、貧しさ故の間引きは、歴史的事実だったんですね。