保安院は福島第一原発の堤防が役に立たない可能性があることを把握しつつ放置していた!

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昨日の記者会見で極めて重大な事実が明らかとなった。原子力安全・保安院が事故の1年半も前の2009年9月、東京電力から、福島第一原発に押し寄せる津波は6mを超える可能性がある旨の説明を受けていたというのだ。福島第一原発津波対策は、最大で高さ5.7mを想定してなされていたのだから、6mを超える津波が来る可能性があることを知ったならば、保安院としては改善策を講じるよう、東電に対し、指示する必要があったのは明白だ。それにもかかわらず、保安院は、報告を受けた後もそのまま放置していたのだ。東電は、津波が10mを超える可能性があることも把握していたため(※1)、この6mを超える可能性があるという報告を得た時に、保安院がきちんと対応していたとすれば、その情報も表面化して、今回の事故もここまで深刻なものになっていなかった可能性が大きい。保安院の根本的な意義が問われる事態だ。