二本松市長に東電理事が謝罪 コメのセシウム検出で

産経ニュース
 福島県二本松市の収穫前の一般米から暫定基準値ちょうどの1キログラム当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出されたのを受け、東京電力の新妻常正理事が28日、二本松市役所を訪れ、三保恵一市長に「農家や市民に多大なご不安をおかけして申し訳ない」と謝罪した。

 三保市長は「二本松市から安全なコメを提供していくために、いっそうの努力をお願いします」と述べた上で、コメの検査態勢の拡充にかかる費用を負担することや、風評被害でコメが売れ残った場合、国と東京電力がすべて買い上げることなどを求める要望書を手渡した。新妻理事は「要望を本店に伝えたい」と話した。

 三保市長は27日、国がすべてのコメの検査を実施するよう求める要望書を農林水産省筒井信隆副大臣に提出したが、農水省サイドはこうした検査は難しいとしていた。