米国のウィキリークス潰しとアサンジュの反骨魂 

天木直人ブログ

ウィキリークスウォッチャーである私には、このニュースは見逃せ
ない。
ウィキリークス代表のアサンジュ氏が24日声明を発し、資金不足
のため米外交公電の公開を停止する、と表明したという。
資金不足に追い込まれた理由は米国が資金源を断ったからだ。
数千万ドル(数十億円)の寄付金が入らなくなくなったからだ。
クレジットカードやネット決済による資金集めの手段が打ち切られ
たからだ。
米国がテロ対策や金融制裁に使う常套手段だ。
どこまでも卑劣な米国だ。
資本主義の世の中ではカネの流れを止めるのが最強の弾圧手段である。
北朝鮮を締め上げ、ヤクザの活動を封じ、そして今度はウィキリー
クス潰しである。
米国にとってはアサンジュ氏はテロやヤクザに劣らない外敵であると
いうことだ。
さすがのアサンジュ氏も活動を停止せざるを得なかった。
しかし記者会見でアサンジュ氏は明言したという。
公開停止は口座閉鎖に対抗するためだ。今後は資金集めに集中する。
必ず米外交公電の公開は再開する。米国の卑劣な圧力に屈しない、と。
私はここにアサンジュ氏の真骨頂を見る。反骨魂をみる。
米国の不正義に、姿を見せてここまで挑戦する一人の人間を私は見た
事がない。
私は繰り返し書いてきた。
アサンジュ氏の言動をどう評価するかによってその人間の本質が分かる、
と。
権力側に立つか、権力の犠牲になった弱者の側に立つか、そのリトマス
試験紙である、と。
米国はアサンジュ氏に勝つことはできないだろう。
米国がアサンジュ氏に勝つためには不正義を止めるしかない。
不正義がなくなればその瞬間にアサンジュ氏の活動は終わる。
私はアサンジュ氏の側に立つ。
                         了