官邸真っ青!火に油注いだ前原誠司の暴言

日々坦々 資料ブログ

(日刊ゲンダイ2011/10/31)

対立激化 いまや7割が反対
なぜ、あんなバカな発言をしたのか――。「政権の黒幕」仙谷政調会長代行(65)と、「言うだけ番長」前原政調会長(49)に、官邸周辺がカンカンになっている。
ドジョウ首相は11月のAPECで「TPP参加」を表明するつもりだ。TPP反対派も、最後には妥協するとみられてきた。ところが、仙谷由人前原誠司の発言に反対派が激怒。感情的な対立にエスカレートしている。
前原政調会長は29日、グループの研修会で、「不満を持つ人に配慮したら政策は前に進まない」と、TPP反対派の切り捨てを宣言。さらに仙谷代行は、TPP反対派を「信念か宗教的関心か知らないが、言い募って、党内合意を形成させないことを自己目的化して動いている」とケチョンケチョンに罵った。
野田首相はTPPが党内対立に発展しないよう、丸く収めようとしてきた。だから、表向きTPP参加の意思を明らかにしていません。なのに、まとめ役の2人が、わざわざケンカを売って対立を煽っている。首相周辺は頭を抱えています」(官邸関係者)
それでなくても、反対派は日を追うごとに勢力を拡大させている。

とくに、政府が「オバマ大統領を支援するためにTPPに参加する」という内部文書を作成していたことが発覚し、次々に弊害が明らかになったことで「国益を守れ」と勢いづいている。いまや政界の7割が反対派だ。
なぜ、前原政調会長は、事を荒立たせているのか。官邸関係者がつづける。
「もともと、彼は本気で首相を支える気がない。それよりも『自分はTPP参加で動いている』とアメリカにアピールしたかったのでしょう。たとえ党内が『賛成派vs.反対派』に二分されても、どうせ反対派は小沢グループだけだろ、と計算したようです。しかし、いまやTPPと小沢グループは関係ない。たしかに最初は、反対派は小沢グループが目立ったが、いまでは自民、公明、さらに石原都知事までが反対している。そもそも官邸は、『交渉に参加するが、国益にそぐわなければ撤退する』と最後に表明することで反対派を説得するシナリオだったのに、前原政調会長が『国益にそぐわなければ撤退』と早々に口にしたため、落としどころもなくなってしまった。足を引っ張ってばかりです」
こうなったら、民主党の反対派は徹底的に戦うべきだ。