国家が崩壊しても一向に構わないが国民生活を潰されてはたまらない

天木直人ブログ

国家が崩壊するということはこういうことなのかと思わせる。
12年度の予算案が公表されそれがきょう(12月25日)の各紙
で報じられている。
驚くべきことにすべての新聞が、解説記事においても社説においても
こぞって酷評している。
その中でも各紙が一斉に批判したのが「年金交付国債」2・6兆円の
発行である。
これは「消費税増税の先食い」であり「借金の飛ばし」のようなものだ。
会計上の粉飾的操作に等しい不健全な仕業だ。財務官僚の入れ知恵だ。
ところがその予算案を批判するどの新聞も野田政権に辞めろと言わない。
それどころか、もはや日本の財政危機は待ったなしであり、増税を決断しな
ければ日本は崩壊するという。
冗談じゃない。
年金を人質にして消費税増税を行なうなら国民生活は破綻する。
国が潰れても一向に構わないが、国民の生活が潰されてはたまらない。
これがいま世界で見られる国民の共通の声である。
日本国民だけが取り残されてなならない。
消費税増税を強行すれば野田政権はたちどころに追放されるだろう。


                                         了