東京新聞がついに書いた連合批判

天木直人

遅きに失した感があるがついにきょう7月23日の東京新聞「こちら
特報部」が連合批判の特集記事を書いた。
佐藤圭記者の署名入りで書かれたその記事は次のような見出しの言葉
で始まっている。
「野田政権への批判が高まる中、民主党最大の支援団体、連合の存在
意義が問われている。野田佳彦首相が消費税増税で自民、公明両党と連携
しようが、反消費税増税を掲げた小沢一郎元代表を切り捨てようが、連合
は政権を後押し。傘下の電力系労働組合への気兼ねか、関西電力大飯原発
の再稼動反対運動にもくみしない・・・」
誰もが思ってきた連合の裏切りだ。
しかし連合の裏切りはこれだけではない。
骨抜きにされた労働者派遣法改正案や障害者自立支援法改正案の是認、
社会保障改革の後退など、弱者のための政策をことごとく切り捨てる野田
政権を一貫して支持してきた。
オスプレイ強行配備に象徴される対米従属の野田首相の政策も黙認だ。
考えてみれば、松下政経塾とならんで連合こそが野田政権を支えてきた
と言っても過言ではない。
しかしこのような連合の方針は決して個々の労働組合員の思いではない
はずずだ。
むしろ労働組合員たちは矛盾を感じて悩んでいるに違いない。
そうなのである。
連合は労働者のための組織ではない。
古賀伸明、輿石東に代表される労働貴族と称せられる利権組織なのだ・・・