これ以上無能政権が居座ったらペテン政治で国はメチャクチャになる

日々担々 資料ブログ

(日刊ゲンダイ2012/8/27)

どうやら民主党はまたまたウソをついて解散総選挙はやらないようだ

誰の陰謀か、鳩山、小沢の金銭疑惑で最初の民主党政権が倒れてからこの国はおかしくなった

自民党も大新聞も甘い甘い。野田民主党の性悪な正体を全然分かっちゃいないようだ。



野田が約束した「近いうちに解散」を前提に、自民党は押せ押せの作戦に出ている。今週29日には公明党と一緒に野田の問責決議案を参院に提出。国会審議をすべてストップさせるという。そうやって追い込めれば、野田は解散に踏み切るしかないとソロバンをはじいている。

それで大新聞も、近づく解散・総選挙に向けて、大阪維新の会が政策を出すとか候補者調整とか、不人気の谷垣総裁に対して自民党内で元首相の安倍が浮上などとアレコレ報じ始めているのだが、そこが甘すぎるというのだ。本当に早期解散なんかやったら、野田民主党は間違いなく大惨敗の壊滅だ。それが分かっていながら、解散権を行使するほど連中は潔いと本気で思っているのだろうか。

野田民主党は十中八九は解散に踏み切らない。来年夏の任期ギリギリまで解散から逃げ回る。そう見るのが正解だ。とにかく野田民主党の卑しいゆえのしぶとさはハンパじゃない。貧乏人育ちから政治家になった連中ばかりだから、どんな手を使ったって、政権与党にしがみつく。うまみ、利権を簡単に手放すわけがない。そこは、お坊ちゃん政治家ぞろいの自民党には想像もつかないことだ。

◆来年度予算もやる気の民主党

実際、ある民主党中堅議員はこう言っている。
「近いうちに解散というのは、野田首相が勝手に言ったこと。大惨敗が分かっている早期解散に賛成の民主党議員はいない。年末に立派な改革予算案をつくって、民主党政権交代させてよかったという実績を示したい。解散はそれからの話。来年でいい」

この3年、政治主導も景気対策も復興も何もできなかったくせに、平気でこういうふざけたことを言うのだが、これが民主党の正体でもある。あれこれ言い訳をつけて公約を全部放棄し、やらないと言った消費増税に命をかけたペテン師集団の野田民主党。「近いうちに解散」という野田の約束も口からデマカセと思っていた方がいい。人を騙(だま)すことなんてヘイチャラな連中だけに、とことん粘り、政権に居座る気である。

その証拠に、野田は早期解散について、「自民党の谷垣総裁に時期を明示したことはない」と否定。一方で、「経済活性化に向けて、補正予算で切れ目ない対応をしたい」とか「今国会中に社保国民会議を設置したい」などとシレッと国会で答弁している。来年度予算編成も指図している。次々と仕事をこしらえ、「とても解散している余裕はない」と口実をつくる。そうやって逃げ回るつもりなのだ。
違憲状態とされる国会の定数是正問題も、野田政権にとっては時間稼ぎになります。民主党の定数40議席削減案は無理にしても、0増5減案くらいは片付けないと、自民党も解散を要求しにくい。しかし、国会がストップしたら、審議は進まない。そもそも国会議員の数を減らされる県は区割りをやり直さないといけないし、それには委員会も必要になるので、解散の時期はどんどん延びてしまいます」(評論家・塩田潮氏)

近いうちに解散がある状況ではないのだ。

尖閣竹島問題も時間稼ぎになるから大歓迎

野田は、尖閣問題や竹島問題だって、延命に使う。韓国の李明博大統領と子どもじみたケンカをエスカレートさせているが、関係を悪化させて、問題を引き延ばす計算をしているのだ。
国難だって何だって、利用できるものは利用する。それが民主党“成り金政権”の伝統でもある。

思い出すのが、菅内閣時代の“3・11事件”だ。在日韓国人からの違法献金問題で進退窮まっていた菅首相だが、そこを襲ったのが3・11大地震原発爆発。あのとき民主党は「しめた。これで疑惑問題はパー。生き延びられる」と喜んだそうだが、この連中は自分の延命しか頭にない。マニフェストを何ひとつ形にできない自分らの無能無力を考えれば、大震災対応は無理と、政権を返上するのが常識だが、国難を逆に居座りの理由に使うハレンチと厚かましさだった。
「何かやりたいことがあって政権をとるのではなく、政権にいたいから政権をとる。それが菅首相でした」

政治アナリストの伊藤惇夫氏はこう振り返るが、それは野田民主党にも受け継がれている。同じ顔ぶれの政権だから当然である。だから、領土問題のこじれも、解決策はゼロだが、時間稼ぎができると大歓迎なのである。

◆日本が溶けてなくなる瀬戸際

元外交官の天木直人氏が嘆く。
「野田内閣は弱腰外交と言われ、近隣諸国からちょっかいを出されている。流れを変えるなら、自民党の事なかれ外交の延長でなく、新しい外交の哲学を打ち出すしかありません。ところが、野田首相以下、玄葉外相や前原政調会長は相変わらず、口先だけで韓国や中国と張り合っている。大局を考えるのでなく、口先を鍛える松下政経塾そのものの政治です。そのオソマツな政治のウラで、外務官僚は米中韓の大使交代など、官邸抜きで勝手な人事を始めています。政治家がバカだと官僚が喜ぶ典型ですが、こんなことを続けていたら、政治不要で官僚国家に逆戻りですよ」

そんな百害あって一利ナシの野田政権が、ダラダラ生き延びることだけを目的に、存在を続ける。国民にとって悪夢以外の何ものでもない。
「この国は20年近く、アメリカの属国化が進み、富を奪われ、国際競争を押し付けられ、どんどん貧乏にされてきました。職場がなくなり、正規雇用が減り、デフレが進み、多くの国民は生活苦に耐えられなくなった。それが3年前の政権交代の原動力でした。官僚任せ、アメリカ任せ、さらにはアメリカの子分の政治家任せではこの国は滅んでしまう。当時の鳩山首相小沢幹事長は、そういう危機感を持って動こうとした。しかし、だからこそ、どうでもいい金銭スキャンダルの陰謀を仕掛けられ、失脚に追い込まれた。次に出てきたのは、自民党政治よりひどい菅・野田政権です。アメリカ、官僚、財界の言いなりになって、改革を放棄し、あろうことか大衆を痛めつける大増税だけに入れ込んできた。せっかく政権交代したのに、民主党は時計の針を逆回転させているのだから、国民は救われません。いま日本は、地獄の淵をのぞいている状態ですが、このままだと確実に地獄行きですよ」(筑波大名誉教授・小林弥六氏)

ペテン師集団は一気に根絶するしかない。悪あがきを甘く見て許していたら、トバッチリが拡大するだけなのだ。


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