原発廃絶と沖縄基地撤退を結びつける認識こそ今求められている

天木直人

平和を願う人たちがつくる組織は数多くあるがその一つに「憲法9条
世界へ未来へ 連絡会(9条連)」というのがある。
その組織が発行する9条連ニュースをいつからか定期的に私は受け取
っている。
9条連の講演にかつて呼ばれた事があったよしみで送られてくるのだ。
そして私はいつもそれに目を通している。
いつも注目すべき記事を見つける。
数日前に送られてきた10月20日号にもそれはあった。
普天間オスプレイ、暴行事件などにより沖縄住民の米軍基地撤廃要
求はかつてないほど高まっている。
送られてきた9条ニュースも沖縄からの米軍基地撤退要求で埋め尽くさ
れていた。
その中に注目すべき記事があった。
それは先日私も告訴団に加わったばかりの福島原発告訴団への参加
を訴える地脇聖孝と言う人の寄稿記事である。
99%が連帯し、無責任の時代に終止符を!と呼びかけている。
そうなのだ。
原発問題と沖縄問題。
この二つこそ米国の桎梏から抜けだせない戦後日本の悲劇なのである。
日本国民を苦しみから救い出せないでいるこの国の政治の元凶なので
ある。
この認識が今ほど求められている時はない。
本当の意味で福島と沖縄が手を結ぶ時、この国の政治に大きな革命的
変化がもたらされるに違いない。
その事を正面から訴えるイデオロギーを超えた国民的政治家が一人で
もいいから現れないものかと思う。
果たして小沢一郎はそのことに気づくだろうか。
                            了