羽鳥湖の歴史

昨年の秋、たまたま知り合った湯本地区(羽鳥湖高原も行政はここに属するみたい)の部落の長老に伺ったお話ですが、羽鳥湖というのは戦後完成した人工湖だそうで、戦前より、お国の食料増産政策として矢吹ヶ原(矢吹町)に水を引くための計画がり、その後、終戦を経て、今はダムの底に眠る羽鳥部落の立ち退きとダム工事着工という部落が二つに割れるほどの軋轢で騒然とした後、立ち退き反対の部落民も懐柔されて、囚人を労務に動員した突貫工事で朝鮮戦争の頃に完成したとのこと。たぶん、長老の言葉は聞き取りにくいのですが、こんなことだと思います。羽鳥湖の底に沈んだ羽鳥部落は、小川が流れていてとても自然豊かな集落であったようです。