羽鳥湖と天栄

羽鳥湖の名称は、羽鳥ダム建設に伴い湖底に沈んだ羽鳥部落の名称が由来。天栄の由来は、カナンのホームページに『羽鳥湖高原のある天栄村は、天栄山(881m)由来の名称。天栄山は良質の金が採れた金山で、山名も天に栄えたことからきています。』と書いてあったので、俄然、好奇心が沸いてきて調べてみましたよ。天栄山というのは、羽鳥地区から天栄村本庁や矢吹、鏡石、須賀川、郡山方面へ出かける時は必ず通過する鳳坂峠の左にある山なんですね。右にあるのが権太倉山です。鳳坂峠という名称は、「這う坂」つまり這うほど急な坂のある峠という意味合いで、「鳳坂」は当て字のようです。「福島」が「吹く島」と同じ感じですね。
ところで、天栄金山なんですが、蒲生氏郷の戦国から安土桃山時代には、採掘されていたようです。白河市白坂には金の交易で栄えた豪商金売吉次の墓がありますが、金売吉次が活躍したのは平安時代末期ですから、ひょっとすると、蒲生氏郷以前のこの時代には、すでに、天栄山から金が産出されていた可能性もありますよね。