風評被害

テレビを見ていると、やたら【風評被害】という言葉が出てきます。日本全国に広がった放射能汚染は実害であって、東電と原発政策を採り続けてきた歴代の政府に責任があります。【風評被害】という言葉が一人歩きすると、事の本質が曖昧になってきますよね。

風評被害】とは『存在しない原因・結果による経済的な被害のこと。多くの例では災害、事故での不適切又は誤報により、生産物の品質低下やまったく存在しない汚染などを懸念して消費が減退し、まったく原因と関係のないほかの業者・従事者が損害を受けること。災害、事故による直接の被害や顧客の危機回避のための判断や安全確認のための出荷停止は風評被害には該当しない。』とウィキペディアでは解説しています。

『存在しない原因・結果による経済的な被害のこと』
原因はハッキリしていますよね。東電の原発事故です。 結果もハッキリしていますよね。日本全国に撒き散らされた放射線量の高さです。

『多くの例では災害、事故での不適切又は誤報により、生産物の品質低下やまったく存在しない汚染などを懸念して消費が減退し、まったく原因と関係のないほかの業者・従事者が損害を受けること』
原発事故の当初から、東電も政府も恣意的というのか都合の悪い情報は流していませんよね。農産品だって海産品だって、多かれ少なかれ放射能汚染されていますよね。だから実害なんです。

『災害、事故による直接の被害や顧客の危機回避のための判断や安全確認のための出荷停止は風評被害には該当しない』
原発事故による大量の放射能汚染と放射能汚染を少しでも回避しようとする消費者、遅まきながら安全確認のため出荷停止処置をとる国と行政。やはり『風評被害』ではないですよね。

今の【風評被害】は、東電や政府が正しい情報を伝えてこなかったことに起因しています。