福島県の推計人口3万人減 原発事故・震災の影響分

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 福島県は20日、東京電力福島第一原発事故や大震災の影響によって昨年1年間に減少した人口を約3万人とする推計結果を発表した。

 住民票異動をもとに推計した人口は今年1月1日現在198万2991人で、昨年1年間で4万4147人減少した。一昨年の減少数を上回った分の約3万900人が原発事故と大震災の影響によるものと判断している。

 約3万900人の内訳は、死亡増や出生減による自然減少が約4400人、転出増と転入減による社会的減少が2万6500人。社会的減少は0〜14歳、20〜34歳などが目立ち、県は「原発事故が子どもと子育て世代の県外流出につながった」とみる。昨年10月以降も1カ月2千人前後の人口減が続いており、流出に歯止めがかかっていない。