減少が続く福島県人口

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平成24年03月01日現在の福島県の推計人口は1,978,924人となった。


表1=福島県の推計人口 (福島県現住人口調査結果)

前年比で出生数が減少し、転出数が増えている。
2月は29日しかないので、人口動態では、約2000人減少したことになる。
県北、県中、いわき市のいずれも人口が減少している。
県外転出者の多くが、子どもと20〜30歳代であり、40歳以上になると少ない。

原因が放射能にあることは疑いの余地がない。
ウクライナでもベラルーシでも人口減少が始まるのは数年後からで10年後が最大になる。

【激減するウクライナの人口】http://bit.ly/yWRA46
【激減するベラルーシの人口】http://bit.ly/GO23LC

チェルノブイリ事故の時、国際機関であるIAEAやWHOは「登録が増えたせいだ」などと云ったが、誰も知らされていない核実験数年後の人口減少は説明できまい。
ウクライナベラルーシは当時、第二次大戦の傷跡から回復し、人口が増加に転じていた。(一目瞭然)
それが核実験(ソ連)開始から数年後に再び下降を始める。
そして1963年大気圏内核実験禁止条約が発効し、出生が増え始めた時にチェルノブイリ事故が起きる。
数年後には、大きな人口減少が始まる。

しかしながら自然増減は、今日も依然としてマイナスが続いている。
既に短寿命放射性物質は無くなり、長寿命放射性物質だけが地表面に残っている。
汚染地帯には今も百万人以上の人が居住しているが、子どもたちの健康状態は良くない。
最初は、事故時に被爆した子どもが云われたが、既にその子どもたちも大人になり、その二世が生まれている。
しかしその二世の健康状態も良くない。

チェルノブイリ事故が起きてから25年が経過し、胎児被爆すら受けていない事故後世代の子どもたちにすら健康影響が生じている。とりわけ事故後に生まれ、思春期に汚染地帯で被爆した子どもたちが、出産を迎えたとき、その子どもに健康影響が生じているのである。

最初は、前述のとおり、事故時に被爆したためだとか云われたが、時間が経過するとともに事故後生まれ世代が増え、その主たる原因が長寿命放射性物質による汚染以外無い状況となっているのにも関わらずである。
このことをどう説明するのだろうか。
皆さんのご意見もお待ちしたい。
オリーブ拝 ( 2012/03/26 18:30 )