小沢起訴の真相究明が野田首相の訪米阻止に発展する予感

天木直人

小沢裁判の判決を4月26日に控え、ここにきて衝撃的なニュースが
ネット上を駆け巡っている。
すなわち 最高裁検察審査会事務局は「審査員会議も開いていない」
と暴露され大ショック!(http://civilopinions.main.jp/2012/04/418.html
というブログによれば、ある検事が検察内部の情報を次のように漏らした
というのだ。
小沢一郎を強制起訴議決した)東京第5検察審査会は審議らしい審議
はまったく行わず、『起訴相当』という議決は、すべて最高裁最高検
つくったシナリオ通りに進められたものだ、と。
これが事実であれば、小沢起訴のすべてが根拠を失うことになる。
最高裁最高検の共謀による小沢弾圧裁判だということになる。
実は私はこのブロガーを知っている。
彼を通じて小沢起訴の裏にある真実を追求してきた多くの人たちを
知っている。
彼らは内部通報者であったり、メディア関係者であったり、まったくの
市民活動家であったり、まちまちだ。
しかしこの国の国家権力の不正義を追及したいとする思いで一致し
ている。
その熱意、動機の正しさ、調査能力はいずれも優れている。信頼
が置ける。

その彼らが今度の小沢裁判はほぼ間違いなく国家権力の犯罪であり、
その権力犯罪を国民に正しく伝えなければならないと訴え続けている
のだ。
彼らの指摘はほぼ間違いなく正しい。
彼らに欠けているものがあるとすれば、国家権力の犯罪を100%
証明できる動かぬ証拠だ。
99%疑わしくても国家権力はそれを否定する。
逃げ切ることができる。
そうさせないためにも政治家が国政調査権を発動して、最高裁
長官や検事総長検察審査会ノメンバーなどを証人喚問して真実究明を
行うべきだ。
市民たちが自らの手でここまで追い詰めた国家権力の犯罪を、後は
政治の力で明らかにさせるのだ。
この日本を、検察・司法が支配する暗黒の国のままにしてはいけない
のだ。
私は小沢一郎とその政治家たちに期待したい。
4月26日の判決がどうであろうと、その判決が下される前に、市民活動家
たちがここまで明らかにした疑惑を政治家の手によって国会で追及してくれる事を。
もしその真相究明に野田政権が応じないならば、そして野党がそれを求めず、
この国のメディアも沈黙するのなら、小沢一郎外国特派員協会で緊急記者
会見を開いて世界に訴えるのだ。
日本の民主主義はここまで腐りきっていると。
世界がそれを報じることになる。
米国でもそれが報じられ、米国の関与が疑われることにでもなれば
オバマ大統領は傷つくことになる。
ひょっとして野田首相の訪米は直前になって米国の手で延期される
ことになるかもしれない・・・