羽鳥湖の歴史⑥完成@備忘録

昭和29年にはダムの完成も目鼻がつき初め、締切り予定の場所では盛土、輾圧がすすめられ、取水操作室等の建設、堰堤、付け替え道路等もほぼ完成し、昭和30年に入るや補償も大詰めになり、工事も間近の完成までこぎつけ、羽鳥の山々を変貌させた。こうして、昭和31年1月、貯水池の仮り締切りがなされ、貯水の第一歩を踏み出し、羽鳥人造湖の夢は目の前のものとなった。 星吉右衛門の構想を引き継いだ「矢吹地区」は、大規模な開墾と羽鳥ダムをはじめとする農業水利施設を造成して、1964年(昭和39年)に事業を完了した。