羽鳥湖高原から常陸太田へ

私の主人は、テレビドラマの「水戸黄門」が大好きでして、昔々、「水戸黄門」を欠かさず観るために、VHSのビデオデッキをわざわざ購入したものです。仕事で遅く帰ってきた主人の楽しみは、録画の「水戸黄門」を風呂上りのビールを飲みながら鑑賞することで、私も、お付き合いでついつい観ているうちに、いつの間にかファンになってしまいました。映画の「フーテンの寅」シリーズと同じで、結末は分かっているのですが、飽きないのですよね。 「フーテンの寅」は、社会で働く勤労者の対極のような生き方をする寅次郎への憧れが根底にあると評論家が論じているのを読んだことがありますが、そうすると「水戸黄門」は、社会の不正を一刀両断で解決する黄門様待望論みたいなものが根底にあるのかななんて考えています。 というわけで、昨年、羽鳥湖から千葉の本宅へ主人と一緒に帰宅する時、主人が、常陸太田経由で常磐道で帰ろうと言い出して、羽鳥湖から2時間半位走り、到着したところが、常陸太田の西山荘でした。私は、恥ずかしながら西山荘のことを知らなかったので、思わぬ主人からのプレゼントのような気がして、大変楽しい時間を過ごすことができました。 そういえば、ドラマに出てくる「風車の弥七」の墓がとなりの常陸大宮にあるよなんて、一緒に回りながら仲良くなった宇都宮から来たというご夫婦が教えてくれましたが、主人曰く、「観光の客寄せじゃないのかね〜」と興味ない様子で、弥七の墓には寄らずに一路水戸へ向かいました。