羽鳥湖高原から表郷

昨年の晩秋の頃、表郷金山にある犬神ダムを訪ねてみました。ダムの奥では、民間の砕石場がありますが、金が採掘されたという当時の面影はありません。ダム入り口の部落に車を止めて、周りを散策しましたが、幅広の綺麗な水の流れる黄金川が印象的でした。旧表郷村も天栄村と同じく、昭和の市町村合併で、昭和30年に古関村、社村、金山村が合併し表郷村が発足しています。そして、平成の市町村合併白河市、東村、大信村と合併し新しい白河市になっています。名の由来は、『「金山」については、黄金川の上流に金鉱山があり、統日本紀によると遣唐使派遣費用の黄金はこの地より出たといわれ、古くから金山郷と呼ばれたことに由来し、「古関」については、陸奥の初めての関所である白河関所があって、軍旅及び貴人が通過し、或いは居住したことにより古関郷と称されたことに由来します。また「社」については、源義家が東征の途次、戦勝を祈願して八幡神社を建立し、のちに倭名類聚鈔に見られる屋代(社)郷となったことに由来』とあります。「遣唐使派遣費用の黄金はこの地より出た」ということは、弘法大師も表郷金山にご縁があるということですね。弘法大師は、金銀錫の金鉱技師であったとの説もありますから、この地にも来ている可能性はありますね。