羽鳥湖の歴史③昭和@備忘録

昭和2年に至り、鶴沼川を羽鳥地区内に堰き止めて、矢吹ヶ原一帯に潅水する計画を本格的に調査することになり、昭和3年、農林省福島県会津電力の三者間で「鶴沼川水系に対する利水の覚書」が締結された。昭和5年、調査実施などの事情により訂正補正が続けられ、計画が完成した。政府の方針変更、縮小及び水源地地質の関係等により計画変更が迫られるなど、幾多の陳情請願が重ねられた。そして、昭和13年、第75議会で協賛を得、昭和16年8月から2か月の予定で、羽鳥山中に測量調査隊が入り、実施に当たると同時に堰堤数カ所の地質並びに基礎地盤の調査が行われた。昭和17年4月には、工事監督員詰所が設けられ本格的な作業に入った。