羽鳥湖の歴史④終戦@備忘録

吉右衛門の構想から事業所開設まで56年、実に半世紀以上を経過し、紆余曲折しながらの多くの人々の資財と労力が注がれた地元民の陳情請願運動は、この年の太平洋戦争が勃発と挙国一致の戦争遂行体制により、発足した大事業も工事は延々たる歩みであった。昭和20年8月終戦を迎え、日本は占領軍の支配下におかれて、軍隊の解散、外地からの引き上げ者等、日本社会は、あふれる人口と欠乏する食料事情、そしてマッカーサーによる政治改革を背景にして、土地改良事業が実施され、食料増産政策がすすめられていった。