水害

局地的豪雨による河川の氾濫や崖崩れ、土石流災害のニュースが連日報道されていますが、羽鳥湖高原は、水害にはとても強いエリアなのではないでしょうか。なんといっても高原なので、豪雨になっても水はとどまることなく下へ下へと羽鳥湖に向かってに流れていきますので、別荘地帯は洪水になる心配はありません。昔々のことですが、作家大江健三郎の障害のある息子・光君が、「山に逃げなさい、僕は戦争は嫌いです 大飯ぐらいのガリバー ガリバー」というような内容の詩を書いて自身で作曲したテープが我が家にありまして、何回となく聴いたものですが、不思議感覚でしたね、この曲と詩は。数十年たった今、もう一度聴いてみたくなりましたが、別荘ではなく千葉の本宅にあると思うのですが、さて、何処にしまったのかな? 学生の頃読んだ黒人作家ジェイムズ・ボールドウィンの評論集の『次は火だ』は、黒人差別をやめるようにしないと、『創世記』の記述のごとく、神が地上に増えた人々やネフィリムの悪行を怒って大洪水で滅ぼしたように、次は火が襲いますよという意味でタイトル名を付けたものですが、パキスタンや中国、インドの洪水やロシアの大火災、南半球では、ブラジルで雪が降り、アルゼンチンの気温は氷点下、ボリビアでは数百万匹の熱帯魚が凍死などとニュースが流れてくると、私はキリスト教信者ではないけれど、現代人は神の怒りを買ったのかな、なんて思ってしまいます。