天保の大飢饉

羽鳥湖のスキー場へ行く途中に、木地師の集落跡地が保存されています。板小屋遺跡といいます。天栄村教育委員会で管理しているのでしょうが、保存管理状態がけっして良いとは言えません。女性が一人行けるような所ではありませんから、遊びに着ていた兄と一緒に好奇心で行ってまいりました。木地師とは、山の木を伐採して椀、盆等を作る職人のことです。当時、28戸あった板小屋集落は、天保の飢饉(1832〜39)で餓死し、今は90基にもおよぶ墓碑群が鬱蒼と茂る山の斜面に広がっています。兄は非常に霊感が強く、墓碑群のある手前で足を止めてそれ以上進もうとしませんでした。ところで、飢餓と言えば、江戸四代飢餓【寛永の大飢饉(1642〜50)会津藩福島県)の被害は甚大 亨保の飢饉(1732〜)近世に入って西日本を中心に起きた最大の大飢饉 天明の飢饉(1781〜89)有史以来の大量死を記録した悲惨な飢饉 天保の飢饉(1832〜39)7年間続いた凶作で全国にその影響が及ぶ凄まじいもの】がありますが、天明の飢饉の背景には、国内では岩木山 浅間山、国外ではアイスランドラキ火山、グリームスヴォトン火山のケタ違いの大爆発が起こり、おびただしい量の有毒な火山ガスが放出されて成層圏まで上昇、塵は地球の北半分を覆い、結果、地上に達する日射量を減少させ、北半球に低温化・冷害を起したのが要因とされています。 時は変わって現代の話題。【5月28日:ロンドン大学の科学者らが、氷河底火山であるカトラ(Katla)火山が、3月と4月に発生したエイヤフィヤトラヨークトル火山の噴火よりも大きい規模で噴火する可能性があると警告。「魔女の火山」と呼ばれるカトラ火山が噴火すれば、その規模は前回の約10倍と予想されている。】【5月20日:中米グアテマラの首都グアテマラ市の南方40キロにあるパカヤ火山(標高2552メートル)で27日、大規模な噴火 エクアドルでも28日、首都キト南東135キロにあるトゥングラウア火山(同5023メートル)が噴火 】と地球は火山活動が活発な時期なんですね。 気象庁の向こう3ヶ月予報でも今年の夏は冷夏のような・・・。今朝の羽鳥湖高原も冬のような寒さで、ストーブに火を入れてしまいました。